“女王の中の女王”ダマスクローズの香りを入浴剤で楽しもう
みなさん、ローズ(バラ)の香りは好きですか?嫌いな人はまずいないかと思います。
しかしローズといっても種類が色々があり、原種は世界に100~200種あるといわれ、さまざまな交配・開発がなされて現代にいたっています。(日本原産の種類もあるんですよ。※後述)
そんなローズの中でもとりわけ芳香が良いとされているのがダマスクローズと言われる品種です。今回はそんなダマスクローズの歴史や成り立ちとダマスクローズの鮮烈で豊潤な香りが最高に楽しめる入浴剤をご紹介します。
目次
ダマスクローズとは
ダマスクローズのダマスクとは、ダマスカスの古い呼び名に由来します。
ダマスカスというとなんとなく聞いたことがある方が多いのではないでしょうか?包丁にもそんな種類がありますよね。ダマスカスはシリアの首都です。
古代ギリシアの歴史家ヘロドトスが「他のバラより香りが優る」と記述していることからもわかるように、紀元前から高い評価を得ていたバラです。また、それほど古い時代からバラは栽培されていたことになります。
そして2500年近くの時を経てもなお、ダマスクローズの芳香は他の追随を許すことはありませんでした。
ダマスクローズは見た目も良いですが、芳香としては本当に最高の地位を確固たるものにしているといえるでしょう。
ダマスクローズのエッセンシャルオイル
ダマスクローズは今では世界中で栽培されていますが、最も良い香りを放つ高級品はブルガリア産だと言われます。残念ながらブルガリア産のダマスクローズを使用したと謳った入浴剤は現在のところ見つかりませんでしたが、高級ブランドの香水などでは見かけることがありますね。
ダマスクローズは2600本の花からやっと1g(約1滴)のエッセンシャルオイルを精油することができます。
ダマスクローズはいっぱい花を咲かせるタイプのバラではありませんから、その希少性や価値は大変高価であり、ダマスクローズオイルはプラチナより貴重とも言われるほどです。
憧れのダマスクローズバス
色とりどりのローズの花びらを湯船に浮かべて、生のローズの香りに包まれながら過ごすバスタイムは、女性なら一度は憧れたことがあるでしょう。しかし、現実的には・・・といつのまにか諦めてしまってはいませんか?
気持ちはわかります。ちなみに”アレ”を現実でやろうとすると、1回4000円ほどかかるようです。そりゃそうですね・・・。
しかたがないのでそんなときは、エッセンシャルオイルやダマスクローズ花びら入りの入浴剤の力を借りましょう。
しかもどうせならただのローズでなく、ダマスクローズのローズバスに浸かり、最高級のダマスクローズの香りに包まれ、至福のひとときを過ごしてみませんか?
そんな商品をいくつかピックアップして紹介したいと思います。また、たまたまバスソルトが多かったのですがただの偶然だと思います。
ボンヌプランツ バスソルト ローズ(240g)
美容薬理株式会社のプロデュースするブランド「ボンヌプランツ」シリーズのバスソルトで本品は、ダマスクローズの香りを使っています。
同シリーズ内では最も高価になり、ダマスクローズの希少性がここでも伺い知ることができます。
本品は国産の蜂蜜をブレンドしたバスソルトで、バスソルトならではの発汗性に加え蜂蜜が含む保湿成分が湯上がりのあなたの肌を乾燥からも守ってくれます。
お値段は1800円(税別)で爽快ドラッグさんから購入いただけます。
約12回分ですので、1回あたり150円です。4000円と比較すれば随分現実的な価格ではないでしょうか?
シャーロム ローズソルト バス(300g)
エムズから発売されているシャーロムローズソルトバスは、エッセンシャルオイルではなく、本物のダマスクローズの花びらが入っています。しかも、ソルトと花びら以外は入っていないという本格派です!
フタを開けるとダマスクローズの豊かな芳香があなたを包み込み、使うのがもったいなくなるほどです。
お値段は1000円(税別)で爽快ドラッグさんから購入いただけます。
約6回分となっておりますので、1回あたり167円と、ボンヌプランツバスソルトローズよりは若干高めではありますが、少量スタートできるのは嬉しいですね。
シャーロム ローズオイルソルト(300g)
非常に良く似ていますがこちらは、シャーロムから発売されているローズオイルソルトです。こちらにも本物のダマスクローズの花びらが入っており、さらにダマスクローズのエッセンシャルオイルも入っています。いわゆるいいとこ取りというやつでしょうか?
本品に含まれるダマスクローズの花びらはすべて野生のものですので、もちろんオーガニック!さらにソルトも、イランのウルミア塩湖から採取した天然ものを使用しています。
お値段は1500円(税別)で爽快ドラッグさんから購入いただけます。
約6回分となっており、1回あたり250円ですが、今回紹介したものの中では、もっとも期待できる一品ではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?ダマスクローズの入浴剤 試してみたくなりましたか?
ローズバスといえば入浴好きの憧れだと思いますので、ぜひ1度試していただければと思います。
また、ダマスクローズの価値もわかっていただけたと思うので、今日知った豆知識を加味して湯船に使っていただけば、より一層ローズの芳香を深く深く味わっていただけることと思います。
余談
ちなみにですが、日本でハマナスという低木が、よく海辺で見られますが、あれはバラの原種の1つです。英名はロサ・ルゴサ(Rosa Rugosa)といわれれっきとしたバラです。
1779年にはオランダ人医師によりヨーロッパに持ち込まれたハマナスは「ジャパニーズローズ」と呼ばれ、寒さに強かったことからドイツやハンガリーでは愛好された記録があります。
日本でも同時期にはコウシンバラやモッコウバラの栽培がされており、当時日本を訪れたドイツ人は「日本でもバラが栽培されている!」と驚いたそうです。
つまりバラはヨーロッパ文化ではないわけで、ダマスクローズだってもとは中東産です。
ダマスクローズやバラの美しさや香りの豊かさはグローバルスタンダードですので、ぜひその素晴らしさをお風呂の中で感じていただければと思います!
写真出典:https://www.flickr.com/search/?text=damascena%20rosa